高校生インターンシップ(紹介)
「インターンシップ(就業体験)」のタイトルのもとで、佐賀工業高校電子情報科から二年生の二人が当社にやってきました。当社では、中学生の職場体験学習では、過去10年くらいは実施経験がありましたが、高校生は初めてのことでした。同じ10代の生徒(中学生と高校生)たちでしたが、3歳違いの生徒達は、その成長をより感じることができたことは言うまでもありませんでした。素直な面は共通するものの、より専門的なものへの興味とその意欲は、卒業後の社会で、そして大学等で大いに発揮してもらいたい。
 そういう思いの中での高校生二人の奮闘した二日間を紹介いたします。
 
・就業体験/生徒 佐賀工業高校電子情報科 HU君 YK君
・ 同  /日時 平成23年7月8日(金)〜9日(土)8:30〜17:00
・ 同  /カリキュラム  *ハードな中にも、"夢中になる時間"があったカリキュラムです。
・ 同  /制作作品    *限られた時間内での制作物ですが、初めてにしては・・・・。
               
        HU君         YK君
[Illustration by Chinatsu Mori]
 
 
7月8日(初日)
 二人は佐賀市内から自転車で出勤です。中学生の職場体験学習時と同じく、朝が早い・・・。社員の誰よりも早く出勤し、元気よく「おはようございます」の元気のある挨拶からスタートします。そして、朝の清掃からミーティングへと進みます。初日は自己紹介もあり、硬い表情も見られました。
 しかし、事業の説明からインターネットを事業者からの捉え方やHPや販売促進の勉強等では、決して学校で知り得ることができない核心部分等の説明になると、好奇心と驚きの目になり、より輝きを増してきました。illustrater.Photoshop等々・・・。各種アプリケーションや初めてのMac(PC)に興味津々の二名。しかし、そういうものも、所詮制作するためのツールに過ぎないことをしっかりと説明する。PCやアプリはただのツールであり、大事なのは感じたことに対する発想力と努力であること。だから、[感性]と[気]が必要である、ということを分かってもらわないと、将来彼らがプロフェッショナルとして業務や大事な局面に対峙した時に、迷ったりしないで自分のやるべきことができるようになってほしいと思うからです。
 

デザインを企画・制作するということは、それはクライアントから受注して、そのきびしい条件下で重いプレッシャーを背負いながら、創り上げるということです。・・・それこそ、ゆとりなどありません。あるのは採用されるかボツになるか、の二つにひとつです。(50:50ではない、0:100もあるきびしい世界です) 時間から時間まで仕事をしていれば、給料を貰える、というあまい世界ではないのです。
 期待を背負って完成させるということの[苦悩]の大事さとその責任感こそが、社会人として課せられたの義務であり努めです。そして苦楽をともにする社内外の仲間や応援してくれる家族や周りの人々の存在も忘れてはいけない。
 ハードな初日が終わりに近づくにつれ、学校の制服こそ着ているものの、社会人としての一面も感じられるように思われた二人でした。

 
7月9日(二日目)
 昨日同様二日目の出勤も早く、やる[気]が見られる。本日も清掃から、朝のミーティングへと進みましたが、ここでサプライズです。協力会社の有限会社NCG(パソコンショップピィース)にて、再度の朝礼です。この会社は、少数精鋭ながら新品・中古のPCを全国(海外含)販売している会社で、社長のY氏は若くして起業した青年実業家です。・・・「一本通っている」とういのが率直な印象です。
 さて、そこでの朝礼は、経験した人には忘れられないこととして脳裏にも心にも残ることでしょう。一日一日という日々は、二日と同じ日はない、それは自分が・・・ing(現在進行形)で常に積極的に動いていれば感じられますが、適当にあるいはわがままを通していれば感じられませんし自ずといい方向に向かわないと思います。(Y社長・進行のSさんお世話になりました)
 さて、最終日である二日目は、実際にウェブ上に自分たちの成果物を制作する日です。当社のスタッフを交えて、何を創るのかを決め制作にとりかかりました。それは、当社のHP上に掲載するフラッシュという写真を使った動画の制作です。わずか数時間のレクチャーの下での作品ですが、よくできていると思います。さすがに吸収力があると思います。わずかな制作時間のことを思えば、(良)としましょう。
 「トイレはどこですか?」の問いがあり、二日目に気付いたのですが、初日は二人ともトイレに行っていなかったのです。それをふたりとも、家に帰るまで気付かなかったそうです。それだけ彼らは、緊張感と集中の中で一日を過したのだなあ、と深く感じざるを得ませんでした。
 HU君 YK君の両名は、高校卒業後の進路も自分で決めていて、就職と進学の道を目指しています。卒業までの一年数ヶ月間が、彼らにとってより価値のある充実した期間であることを祈念いたします。
 
■下記は、私が彼らに送る応援の言葉です。
   「感動なき民族は必ず滅びる」(日本BE研究所 所長 行徳哲男先生)
   「人生は仕事の中でしか学べませんよ」(現横浜市長 林 文子氏)
 このお二人の言葉こそが、私が今社会へ羽ばたこうとしている若人や、社会に出て間もない人へ提唱するものです。学力や体力には、個人差があります。もちろん、学歴や出身学校がどこかなどはあまり意味のないことです。大事なのは、「今、自分は何をしなければいけないのか、そしてそれをどうやっって完成させるか」ということ、つまり何をしたいのか、そこ(進むべき学校や社会)で実際にこれを成し遂げたということができたか、できなかったかです。こういうことは、マニュアルにも教科書にもありません。理論ではなく感性の世界です。考えることの前に感じることの重要さです。「苦楽」という言葉の順番は、苦が先で楽は後からついてきます。
苦しみが先にあるからといって、恐れないことです。必ず乗り越えていけますから大丈夫です。「出入口」にしても、自分が先に出さなければ、人の気持ちは入ってこないし、理解できません。まず自分から率先して行動を起こしてみましょう。(明日からではなく今日、今この時から始めて下さい)
 高校生の皆さん、あなたの周りを見直して下さい。あなた方のご両親も一所懸命な努力をされているのではないでしょうか。お父さんやお母さん、働いている家族の皆さんは、自分の努力をしながら、あなたに対して「ガンバレ」とエールを送っているのではないでしょうか。それに気付きましょう。そして前述の「今、自分たちは何を・・・」今から実践してみましょう。そして共に「一燈照隅」の気持ちを持って頑張りましょう。
 
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